培ってきた技術
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コンセプト
400年の想いと、
これからの時代に応え続ける。
400年以上の時を経て、今もなお受け継がれる、
日本を代表する銅器づくりの技術。
その歴史は、高岡の伝統工芸を守り続けた、
多くの職人の想いによって支えられてきました。
古城製作所は、培ってきた伝統の技と心を大切に、
新しい時代に求められる製品づくりを目指し、
当時の職人たちの想いと、これからの想いに応え続けます。
3つの強み
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高岡銅器400年の
伝統を受け継ぐ技術力。元々はくわなどを作りはじめたことから始まったのが高岡銅器の歴史ですが、400年の歴史の中で培われた、金属を溶かしたものを流し込んで形にする「鋳造」という技術が伝統工芸に指定されています。銅、鉄、錫などの金属を使用した、さまざまな製品が作られています。
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分業制が成り立ち、すべての作業を高岡だけで完結できる。
原型を作る人、溶かした金属を流しこむ人、仕上げを行う人、着色する人、それぞれの作業を行う会社が高岡にあり、分業制が今でも成り立っています。銅器作りがひとつの町で完結するのは、大きな強みです。
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鋳物の産地として、
全国で唯一残っている場所。以前までは、鋳物の産地は他の都道府県にも存在したのですが、現在も残っているのは高岡だけです。元々の産地としての規模が大きかったこともありますが、鋳物業界の産地としては唯一の場所となりました。
主な鋳造の技法
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双型鋳造法
左右対称の断面を写しとった板を回転させて作る外型と、肉厚を出すための一回り小さな中子型の2つを組み合わせ、できた隙間に溶かした金属を流し込む方法です。円筒型や円錐型の火鉢、茶釜、梵鐘などの制作に用いられます。
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焼き型鋳造法
粘土と和紙の繊維を調合した真土(まね)という鋳型を作り、約900℃まで冷ましてから溶かした金属を流し込む方法です。小さくて複雑な置物から、大きな銅像まで製作できます。
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蝋型鋳造法
密蝋(ミツバチの巣から抽出)や木蝋(ハゼの実から抽出)に松脂を煮合わせたもので原型を作り、土に包んで高音で焼いた時に生まれる隙間に溶かした金属を流し込む方法です。もっとも精度の高い鋳造技法です。
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主型鋳造法
木製または金属製の上下枠に、製品と同じ形の種型を入れ、砂を入れて押し固めます。その後上下枠をはずして原型を取り出し、砂の鋳型に溶かした金属を流し込む方法です。高岡銅器を発展させた主力の技法です。
※その他にも、精密製品を量産する金型鋳造法(ダイカスト)、蝋型鋳造法の現代版と言えるロストワックス鋳造法、
化学反応を応用したガス型鋳造法、電気を用いる電鋳法があります。